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「サッカー日本代表の少年時代」増刷!!

おかげさまで取材仲間と共著で出した「サッカー日本代表の少年時代」(PHP文庫)の重版が決まりました。

http://goo.gl/flHy78

トップサッカー選手たちはどのような少年時代を過ごしたのか? その秘密を探るべく、出身地において家族、友人、指導者を訪ね歩いたルポルタージュです。

残念ながら中村憲剛選手は選考から漏れたものの、関係者にお話を伺った11選手のうち7名が代表入りいたしました。

私の担当は、W杯日本代表メンバーでは本田圭佑選手、長友佑都選手。そのほか宇佐美貴史選手、森本貴幸選手、プロローグ、エピローグを書かせてもらっております。

キーワードは「ポジティブな考え方」。本田選手のお兄さん、長友選手のお母さん、ともにパワフルでチャーミングな人でした。前向きなエネルギーに満ちた人たちに囲まれて育つことこそ重要なのだなと実感した次第です。

この本には収録しておりませんが、大迫勇也選手の親御さんを取材するため鹿児島県の加世田という町を訪ねたことがあります。広々とした大地でボールを蹴っていたのかと思いきや、大迫選手が幼少期に毎日草サッカーをしていたのは団地の狭いコンクリートの広場。植木や段差もあり、決して恵まれた環境ではありませんでした。この文庫で、スーパースターを生む土地の匂いなども感じてもらえると幸甚です。

幻のフィルムをついに観た!!

川島雄三作の「グラマ島の誘惑」は1959年のカラー作品。

DVD化されていないためレンタルでも視聴することができなかった。池袋で上映会があると聞きつけはせ参ずる。

終戦直前の昭和二十年のこと。森重久弥扮する皇族の海軍大佐の兄とフランキー堺演ずる陸軍大尉の弟、たたき上げの武官・桂小金治、戦争未亡人の八千草薫、報道班員の画家・岸田今日子、同じく報道班員の詩人に淡路恵子、それにやり手ババア・浪花千栄子率いる従軍慰安婦たちといった出自の異なる面々が南洋のグラマ島に取り残されるところから物語は始まる。それにしても豪華なキャストだ。

のっけから森重久弥は「あっそ」と昭和天皇のものまねを演じながら、慰安婦にちょっかいを出す。途中で出てくる三橋達也演じる原住民は"土人"といった体で、現代の文脈では明らかに悪意を持ったカリカチュアライズと受けとめられるだろう。

ドタバタ喜劇のなか、皇族は特権を剥奪され、島は"民主化"される。それを嫌った香椎宮為久大佐(森重久弥)は"白痴"の愛人・名護あいとともに島を脱出する。慰安婦・名護あい役は後に「ねむの木村」を設立する宮城まり子。怪演だったが、これまた"差別"ととられかねないほどの誇張を含んでる。

日本の戻る直前、かれらは海の向こうに「男の人のあれ」のような雲を発見。それは水爆実験の"キノコ雲"だった。グラマ島は「アナタハン島の女王事件」を下敷きにしつつ、「ビキニ島」のパロディでもあったのである。

これだけのタブーを内包しながらも、この映画の批評精神は社会や人びとの深いところを揺るがすまでには至っていない。川島本人が失敗作だと見なしているのも、その実感があったからなのだろう。

ただし愚作と片付けてしまうには、あまりにも凄すぎる混沌さ、猥雑さ。出演者全員「わけがわからなかった」と感じていたらしいのもむべなるかなである。「島流しモノ」というジャンルがあるのかどうかわからないが、「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」や「マタンゴ」と並ぶカルト映画と言ってもいいのではないだろうか。

ノンフィクション「内川家。」を発刊しました!

セ・パ両リーグを通じてのリーディングヒッター最多安打のタイトルを持つ福岡ソフトバンクホークス内川聖一選手とその家族についての書籍を上梓しました。

http://goo.gl/h4rkNd

野球に取りつかれた家族の苦闘を描くものですが、野球にそれほど詳しくない方でも読めるような内容になっています!

樋口一葉の命日



樋口一葉の命日である11月23日、彼女が足繁く通った伊勢屋質店の内部公開がありました。数少ない一葉ありしころの現存する建物。その日記には生涯にわたり、質草片手に伊勢屋を訪れる記載があります。

本名は樋口奈津。インドのダルマ大師が、揚子江を一葉の芦の葉に乗って下ったという故事によるものだという。葉っぱ一枚の舟と、流転を重ねる自分の身の上を重ねていたことを知るにつけ、せつない思いが募ります。